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西三数学サークル通信140号-②

定積分の知られていない簡便公式・・・伊藤・中村


 次の公式はあまり知られていない。

 本の紹介

 「しあわせの書 迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術」
                          (泡坂妻夫、新潮文庫 \465)

 マジシャンは「しあわせの書」をパラパラめくって、相手に適当なところで
ストップをかけてもらいます。相手はマジシャンに見えないように、ストップ
をかけたページの最初の言葉を紙に書いて封筒の中に入れます。
マジシャンは、その封筒に手を当てるだけで書かれた言葉を当てることが
できます。(各ページ同じ言葉ではありません。)
その秘密は、この本に書いてあるので、ぜひ購入して読んでください。
絶対に買って損しない本です。
 1987年(昭和62年)発行で、今回復刊され25刷です。27年も前の本ですが、
未だにこの本を初めて手に取った人は驚きを隠せないでしょう。
 
 「数学 想像力の科学」(瀬山 士郎 岩波書店 ¥1296)

 数学の教科書が、この本であればいい! 回り道で理解が深まるからでは
ない。こっちが数学の本質だから。
 始まりからしびれる。「数とは想像力の産物だ」。数をものに対応させること
はできるが、数そのものは実在しない。「虚数(イマジナリーナンバー)」という
不思議な概念があるが、すべての数は、想像力が生んだもの(イマジナリー)
なのである。
 想像力の科学。想像力の言語と言ってもいい。じっさい数学は、世界中で
いちばん境界がなく、いちばん正確に伝わる、外国語かもしれない。
 想像力は、人に自由をくれる。たとえば、この世界では体験できない4次元、
5次元……n次元までを、数学は想像し、記述できる。ないものをありありと
思い浮かべる力。直観力のジャンプ。その世界に触れる前に公式を教わるこ
との、なんて味気ない損失だろう!
 数学ができる人も私のようにからきしの人も、この本を楽しめる。だって想
像力こそ、人間を人間たらしめているのだから!
(2014年3月30日朝日新聞 作家の赤坂真理氏の書評より)
 


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