フラクタルな野菜

 1993年の3月、同僚の英語の先生が奇妙な野菜を職員室に持ち込んだ。それは、ブロッコリーやカリフラワーに似ているが少し違い、 上から見ると全体が螺旋を描き、しかもフラクタルな模様をしている。私はさっそく持ち主に話をし、食べるという条件で分けてもらった。
 翌日、写真を撮り、その後数日、職員室の私の机の上に置いていたが、それは見る人に不思議な感銘を与えた。数日後、西三数学サークルの合宿研究会にそれを持ち込んだが、ほとんどの人がはじめて見る野菜でコンピュータの好きなU氏もこの野菜の魅力には脱帽であった。
 この野菜の名前は「珊瑚礁」(愛三種苗株式会社)といい、7月下旬から9月上旬に種をまけば、12月〜3月にかけて収穫することができます。 (竹中)     

 コンピュータの好きなU氏って私のことでしょうか。いくらかひとよりアレルギーが少ないだけです。この「珊瑚礁」、実は東京図書「フラクタル数学」(石村貞夫他著)のカバーに使われています。でも野菜とは知らず、「聞くと見るとは大違い」の感動がありましたね。(右左見)     

takenaka/fractal_yasai/右左見作成サンプルバージョン